高校受験に失敗したわたしが学んだこと

 

中学生のわたしは勉強が嫌いでした。

 

定期テストはいつも平均を下回り、

苦手な数学はいつも40点台。

 

行きたい高校があるわけでもなく、

中3になって塾に通い始めたものの

わたしの成績は伸び悩んでいました。

 

わたしは絵を描くことが好きで、デザイン関係の仕事に就きたい。と、ぼんやり思っていたので高校卒業後は美大か専門学校に進みたいと思っていました。

 

美大や専門学校に進学するには絵さえ描ければ良くて学力なんか必要ない。

 

と、本気で思っていたので、どんな高校に行こうがわたしの進路には関係ないと信じていました。

 

しかし、塾の先生や担任の先生の

「大学進学を考えると、S高校では少し厳しいです。最低でもY高校を目指しましょう。」

という言葉を受けて、Y高校の文化祭に行ってみました。

 

そこには自分たちでデザインしたTシャツを着たキラッキラの高校生たちがたくさんいました。

 

短いチェックのスカートをはいて、目にはラメラメのアイシャドウ。

 

私の目に映ったのは憧れの女子高生でした。

 

「私もここに通いたい。」

 

そう強く思ったのが中3の秋でした。

 

その時点で模試の判定はC判定、

Y高校の合否は五分五分という状態でした。

 

人気校で毎年倍率が高いY高校に合格するためには何としてでもA判定を取れる学力は必要でした。

 

それからわたしは猛勉強しました。

 

でも、残念ながら中学に入学して2年半、まともに勉強をしてこなかったわたしには勉強の仕方がいまいち分かりませんでした。

 

勉強して成績が良くなった経験がないわたしはどうすれば自分の学力が上がるのかが分からなかったのです。

 

がむしゃらに過去問を解いて丸つけしてまた解いて。

 

膨大な塾の宿題を解いて、丸つけして。

 

正直、学力が上がっている気はしませんでした。

 

でも当時のわたしは自分の勉強量を信じてつづけることしかできませんでした。

 

しかし、最終模試の結果はY高校C判定。

 

併願で私立の高校を受験し、合格していたものの、わたしは公立の高校に進学したかったので、仕方なくY高校を諦めて、安全圏のS高校に志望校を変更しました。

 

確か、出願の前日だったと思います。

 

正直、悔しくて涙が出ました。

 

こんなに頑張ったのに。

なんで?わたしの努力はどうなるん?

 

今考えれば中3の秋に受験勉強を本格化させたのは遅過ぎたし、勉強法もむちゃくちゃで1日何時間勉強しても身に付かんわ。

 

って感じなのですが、当時のわたしは今よりさらにアホだったのでそんなことに気づくわけもなく。笑

 

悔しい気持ちを胸に残しながらS高校を受験し、見事合格。

 

この悔しさをバネに高校入学後は勉強法も見直し、必死に勉強しました。

 

そして3年間、定期テストの成績の順位は1桁をキープし、第一志望の大学に合格することができ、今のわたしがいます。

 

当時は悔しくて自分が情けなくて、合格が決まってからも枕を濡らす夜が続きました。

今考えれば、この高校受験の失敗があったからこそ第一志望の大学に合格できるわたしになれたわけで、勉強ができなかった自分に感謝すらしています。笑

 

もし、Y高校を受験して合格し、Y高校で3年間を過ごしていたら。

 

今、わたしは何をしているのでしょう。

 

美大生?

 

専門学生?

 

 

少なくとも大学には通ってないかな。

 

きっと高校受験に失敗しなかったら自分の勉強法を見直すことも悔しさで必死に勉強することもなかっただろうから。

 

 

今でもふとそんなことを考えることがあります。